HPはプリンター事業でリストラだというのに、お寺業界はFAXの導入すらままならない

お寺によって差があり過ぎるのに、一律に相手をしなくちゃならない不毛


HPはプリンタ事業を縮小していくと言うのに、日本のお寺はまだFAXも満足に整っていません。全部のお寺にFAXがあれば連絡も捗るのに、未だ手紙が重要な手段です。

お寺というのはそれぞれ単独の宗教法人でして、住職は代表役員です。任命権は元締めである包括宗教法人(曹洞宗なら宗教法人曹洞宗)にありますが、運営主体はここの宗教法人に任されています。手出しもほとんどできません。

そんなわけで、事務機器の揃い具合も様々で、正太寺のようにメールでもSlackでもVRChatでもなんでもござれというお寺もあれば、パソコンもFAXも無いというお寺も珍しくありません。電話もフィーチャーフォンが多数派で、もちろんメールは使わない。一斉に連絡を取ろうと思ったら、手紙しか手段がない状況。

FAXのあるお寺はそこそこ増えたので、FAX主体にして残りを手紙に、と言うような状況にはなってきましたが、それもここ4年ぐらいのこと。

会社だったら周りの環境に合わせて、出来なかろうが何だろうが、使わなきゃ仕事にならなきゃ使うようになります。でもお寺の場合はそうした圧力が、無い。

15,000ヶ寺あると言われる曹洞宗のお寺も、半数は住職が常に住んでいないお寺です。生活するのに足る収入があれば住職のなり手が見つかりますから、住職が住んでいないと言うことは、そう言うことです。

住職のいるお寺でも、他の仕事を兼ねているお寺も多いです。湖西市の曹洞宗のお寺の場合は三分の一ぐらいかなぁ。今は退職したけど以前は勤めていたと言う方まで含めれば、半分がそうして頑張っているお寺。

事務機器にお金を回す余裕はないんですよね。FAXはだいぶ安くなったから買えるお寺が増えたけれど、パソコン買うなら修繕をするし、それでもまだお金があるなら給料を出す。

他の仕事をしているお寺って、お寺からほとんど給料出ませんから。それなのに修繕するのに外で稼いだお金をつぎ込んでる場合もあったりします。

正太寺のように出稼ぎせずに回っているお寺は少数派なんですよ。それでも今月は支払いが滞りそうですけど!

だいぶ世の中から置いていかれた感のあるお寺の世界。切ないです。元々は最先端技術による建築と、最新の知識が入って来る場所であったはずなのにー

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