chrome for androidの登場にFlashの行く末を想う

androidにchromeが登場しました。google+のストリームでそのことを知ったのですが、最初はandroid端末にchrome OSが入るようになった、という記事かと思ってました。ブラウザのchromeだったんですね。

正直、今までchromeではなかったことの方に驚きましたが。

ともかくも、chromeが使えるようになって良かったですね、と思ったら、どうやらandroid4.0以降対応とのこと。ほとんどのユーザーは対象外になるのでしょう。特に日本のキャリアが扱っている端末は、マイナーアップデートすら危うい対応なのですから、メジャーアップデートなど期待できないでしょうし。ガラケーの機能が変わらず使えますって点にしかiPhoneに対する、一般消費者受けするメリットを提供できなかったツケ、ですよね。

おサイフケータイも無く、当初はMMSも使えない、そんな状態のiPhoneをあそこまで売ったアップルとソフトバンクの営業力は、やはり相当なものだったのでしょう。

そんな点に感心していないで、タイトルに掲げたFlashについて。Adobeがモバイル端末でのFlash機能の提供を打ち切ったこともあり、chrome for androidでもFlashには非対応となりました。

iOSでの非対応(これはアップルの方針)、Windows Phone向けもおそらく同じように開発が無くなったと思われますし、これでもうFlashがモバイル市場にもたらされる希望は完全に消えたと思います。いや、そもそも私はそんな希望も持っておらず、PC向けにもそろそろ終わってくれないかと考えているほどですが。Flashのせいで知らぬ間にブラウザが固まるたびに怒りを覚えたものです。最近はブラウザのプラグインでFlashの再生を止めているので安泰ですけど。

Adobeの発表は昨年秋のものであり、こうなることは当然のことだったのですが、chrome for androidが非対応となったことで、改めて強烈に印象づけられました。
ブラウザを巻き込んで落ちてしまうような実装は、今後ははっきりと拒絶されていくのでしょうね。Flashに頼って安易に作られた見た目だけリッチなコンテンツも、Flashとともに消えてくれればと切に願います。いや、あれらの責任までFlashに押しつけたら可哀想ですかね。

Skipボタンをつけるぐらいなら、最初から見せるな、と。

Flashとは関係ない話ですが、私は、Palmで実現されていた、ボタン一発でたいていのアプリが瞬間起動する、そうした世界が再びやってこないかと願っています。カレンダーもアドレス帳も、なんで起動に秒単位で待たされねばならないのか、不思議でなりません。

Palmのカレンダーなんて、CLIEに搭載されたジョグダイアルがもたらすあのスクロールスピードに、月送り表示が追従してきたんですよ。来年のカレンダーをみたいと思ったら、ジョグダイアルをぐりぐりっとすれば文字通りあっという間に見れたんですから。

iOSにしろandroidにしろ、なぜそう出来無いのか本当に不思議です。OSの根本的な構造なんでしょうか。リッチなコンテンツを扱うには全体が遅くならざるを得ないんでしょうか。Palmを使った人は誰一人、現状のモバイルOSに満足していないと思います。

コメント

zenback

このブログの人気の投稿

IPv6(IPoE)でようやくVPN復活

DuraSpeedとかHuaweiの電源管理とか、やめてくれ

AirPods Pro、Apple Watchのトランシーバーアプリで楽しめる